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2020年4月10日金曜日

空戦のバイブルとも言える「Fighter Combat: Tactics and Maneuvering」の著者であるRobert L. Shaw氏ですが、実は彼はSVGA Air Warriorの熱心なファンで、コールサイン「Mouse」としてプレイしていたようです(HiTech氏とも交流があったようなので、Aces Highもプレイしていた可能性はありますね。)。
Aces HighはAir Warriorの後継ともいえるゲームなので、MouseがSVGA Air Warriorに対して述べた記述はそのままAces Highに置き換えても通用すると思うし説得力もあると思います。
かなりブレードの意訳になっていますが、KesmaiをHTCに、Air WarriorをAces Highに置き換えてみました。


抜刀隊 PLUS!:AcesHighやカウンターストライクの部隊
AcesHigh公式ホームページ:MMOコンバットフライトシミュレータAcesHighの公式HP
AcesHigh Wiki Plus!:AcesHighの日本語Wiki
AcesHigh掲示板集


『私はアメリカ海軍と空軍の戦闘機パイロットとして、これまでコンピュータの空戦ゲームを疫病神のように避けてきました。空戦の専門家である私が、あどけない子供に屈辱的な負け方をすることは、戦闘機パイロットとして典型的な、「余裕はあるが壊れやすいプライド」が許さないからです。典型的な戦闘機パイロットであれば、誰でも「無様に生きるよりは、死んだ方がましだ!」と思っているはずです。

私の知る限り、ほとんどの空戦ゲームは、実際の空戦の知識や能力よりも、ゲームに関する知識の方が重要だといえます(言い訳だというのはわかっているが、私にはこだわりがあるのです!)。この理由はいくつもあります。多くの空戦ゲームにおける最も深刻な欠陥の一つは、フライト・モデルのリアリズムが欠如していることです。コンピュータの中の戦闘機は本物のようには飛ばないので、実機を操縦した経験があったとしてもゲームの非現実的な飛行を学ばなければ勝てません。このような非現実的なフライト・モデルでは、実際の戦闘機の戦術が通用しないので、プレイヤーはゲームの「コツ」を学び、マスターしなければなりません。同じことは、搭載兵器のシミュレーションにもいえます。空戦ゲームの銃やミサイルは、実戦で使用される限定的で壊れやすい兵器ではなく、たいていは「単に敵を殺すための兵器」と言えます。

最も深刻な欠点は、敵は生身の人間ではなく、コンピュータ・プログラムということです。どんなに精巧にプログラムされた敵であっても、勘のいいプレイヤーであれば敵が何を考え、何ができて何ができないのかを把握するのにそれほど時間はかからないでしょう。このような典型的な空戦ゲームの場合、ゲーム・システムに対する経験と技術こそが重要であって、実際の空戦で使用されてきた技術や戦術を再現することは重要ではありません。

このような先入観を持っていたので、数ヶ月前に「Aces High」と呼ばれるコンピュータ・ゲームの愛好者から連絡を受けたとき、些か懐疑的な反応をしました。私はこのゲームに詳しい熱心なプレイヤー達と数週間にわたって話し、システム・ドキュメントを熟読し、オンラインで全国のプレイヤーと対戦している地元の熱心なプレイヤーに出会った。「ブルーバロン」、「ヴォスマン」、「フェンサー」、「グレイイーグル」などのコールサインを持つ数十人の熱狂的なプレイヤーたちが参加するオンライン・リアルタイム会議のゲストも務めました。彼らは当初予想していたような「コンピュータ・オタク」の集まりではなく、空戦に関する戦術や歴史を学ぶ社交的で熱心な生徒たちであり、このような集団に出会えたことは、私にとっては嬉しい驚きでした。

経験豊富な戦闘機パイロットであり、航空技術者でもある私は、「Aces High」に用意されている航空機の多様なシミュレーションとその質の高さ、そして武器に関するシミュレーション・モデルに大変感銘を受けました。また、ソフトウェア開発者が、技術的にも歴史的にもできる限り忠実であろうと気を配っていること、そしてプレイヤーと開発者の間の緊密な協力関係が、システムの継続的なアップグレードと改善につながっていることにも感銘を受けました。同時に、空戦戦術や航空戦史の学生である私は、「Aces High」のプレイヤー・コミュニティが空戦戦術や航空戦史に対する知識と関心の高さにも満足しています。学生から靴のセールスマン、元・現役の戦闘機パイロットまで、想像しうるあらゆる職業・経歴を持った人々が、リアルな空戦シミュレーションに対する真の情熱を持っており、同時にソフトウェア開発者であるHTCも、このリアルさへの要求を満たす技術力を提供することに尽力しています。

この組み合わせの結果は、まさに驚異的です。高速デジタルネットワークを介してリアルタイムに多数の生身のプレイヤー(味方・敵味方問わず)がリアルな航空機とリアルな兵器のシミュレーションに基づく航空機を操作することにより、非軍事シミュレーションシステムとしては他の追随を許さないバーチャルリアリティ空戦を実現しています。

プレイヤーは、独特の戦術スタイルとドクトリンを持つ飛行隊を組織しています。「一匹狼」として活動することを好む者もいれば、多数の戦闘機を組み合わせて攻撃的な火力と防御的な相互支援の利点を利用する者もいます。正式な訓練アカデミーが設立され、経験豊富なAces Highのインストラクターが、経験の浅いプレイヤーに対して、基本的な空戦技術から高度な空戦技術まで教えています。さらに、Aces Highのコミュニティのほとんどは、非公式のオンライントレーニング・セッションや活発なBBSを通じて、自分の技術や経験を新規のプレイヤーと共有しようとしています(ちなみに、これは現実世界の戦闘機パイロットのコミュニティではあまり見られない特徴です)。

Aces Highの正確なシミュレーションには本当に驚かされます。多数の地上目標が設置され、危険な対空砲に守られています。空対空戦闘だけでなく、空対地攻撃も可能です。空戦よりも爆撃を好む変わり者のために、大型機特有の防御銃座を備えた爆撃機のシミュレーションも用意されています。熱心なAces High・プレイヤーは、しばしば戦史に基づいた大規模な航空作戦を頻繁に行い、戦術的・戦略的な目標を達成するために、あらゆる航空戦力を駆使します。一般的に、これらのキャンペーンには、敵対する側の手強い爆撃機部隊、戦闘機による護衛、重要な敵対施設を占領するための部隊や物資を提供する輸送機、対地攻撃機、防空用の迎撃機など、航空作戦のあらゆる局面が含まれています。

Aces Highの最もユニークな特徴は、人間的な要素が含まれていることです。2つの戦闘が同じになることはなく、ミスが発生することもあれば、そうでない場合もあり、最高の技術を持ったプレイヤーが必ずしも勝者になるとは限りません。これこそ実生活とほとんどのシミュレーションとの違いです。空中戦は、ゴルフよりもテニスに近いものです。テニスは空戦と同じく人間的な要素と戦術が非常に重要であるため、常に最高の「グラウンドストローク」技術を持ったプレイヤーが勝つとは限りません。

現実の空中戦と同じように、プレイ・スタイルは "ドッグファイター(格闘戦)"と "ブーム&ズーム(一撃離脱)"の2つの一般的なカテゴリに分けられます。ドッグファイターは、近距離での高度な曲技的空中戦を得意とするパイロットの代表格です。歴史的に見ても、その技術に秀でた者は、悲劇的ではあるが、多くの敵を撃墜して輝かしい戦果を残してきた。空中戦では 派手な"野ウサギ "たちが、平凡ではあるが、一撃離脱ドクトリンを採用する"陸ガメ "の犠牲になることがよくある。高い高度と速い速度で獲物を追いかけ、曲技飛行に夢中になっている犠牲者の上にダイブする。一撃離脱は、見栄えのいい競技的な旋回戦を避け、致命的な一撃の後、高高度の聖域に上昇しながら、もっと攻撃しやすい獲物を探すのです。どちらの動物もAces Highの世界には潜んでいます。

つまり・・・Aces Highの世界へようこそ。あなたも私と同じように好意的に感銘を受けると確信しています。しかし、気を付けてください。このゲームは病みつきになるかもしれません。

チェック・シックス!』

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