原著は戦後間もない1918年に上梓され、その後1928年に大増補、1933年に普及版(この翻訳本の元になったもの)が出たそうです。
この翻訳版は戦前の1938年に発行されています。旧字が多く、若干読みづらいのも戦前の本だからだと思います。
抜刀隊 PLUS!:AcesHighやカウンターストライクの部隊
AcesHigh公式ホームページ:MMOコンバットフライトシミュレータAcesHighの公式HP
AcesHigh Wiki Plus!:AcesHighの日本語Wiki
AcesHigh掲示板集
戦地からの手紙ということで、検閲などで凄惨な描写はないのかと思いきや、榴散弾などによる攻撃を受けた話などがそこかしこにあります。
また、悲惨な塹壕生活や地元住民との関わり合いなども読み取れました。
検閲といっても戦意がどうの、というよりも秘密の漏洩を防げればよいということだったのかもしれません。
意外(?)だったのは、地上戦(陸軍)ばかりではなく空軍パイロットの手紙もいくつか掲載されていたことです。
それこそ
「僕がフドヴァの上空300メートルの高度でイギリスのB.E複葉を1台射落としました。詳しい話をしませう。」
とか
「僕は機体に命中弾を三発受けました。皮の上着と右の小指を貫いて一発、その弾丸はベンヂン・タンクに。気筒に一発、射軸に二発。」
など、全体の割合として多くはありませんが、第一次大戦時の空中戦について生々しい経験を読むことができます。
海軍の手紙がないことが残念でした。
また、出征初期の興奮などはほんの一部だけでしたので、戦場に行く前と後の手紙が掲載されていると良かったように思えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿