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2017年1月28日土曜日

これは是非読んで欲しい

ブレード含めて、おそらくほとんどのAHerにとってタンネンベルクの戦いと言えば、WWI東部戦線におけるドイツ軍の快勝を思い浮かべる事でしょうが、実はこの「タンネンベルクの戦い」にはもう一つの重要な意味があったのです。
それは、かつてドイツ騎士団がポーランド・リトアニア連合軍に対して大敗した戦いの復讐です。
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北の十字軍 [ 山内進(法学) ]
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中世最大の戦いとも言われる、もう一つのタンネンベルクの戦いを古代から中世、近代まで考察したのがこの「北の十字軍」です。

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この本においては、タンネンベルクの戦いは一つの経過点に過ぎず、古代ヨーロッパの歴史から十字軍の意義など非常に多岐にわたって考察されています。
しかも、それらが物語のように書かれているので非常に読みやすいです。
東ヨーロッパへのキリスト教の布教がどのように行われたか、この本を読んでなるほど、と思いました。
ブレードは以前タリンを訪れたことがあるのですが、先にこの本を読んでいれば、と後悔したほどです。複雑に感じられる東ヨーロッパの歴史がおぼろげながら理解できました。
また、キリスト教の武力による布教に対して、同じキリスト教徒が国際会議の場で批判を唱えるなども、これまでのキリスト教に対するイメージが変わりました。著者の山内氏はもともとはこのあたりを描きたかったようです。ブレードはタンネンベルクの戦いが知りたくてこの本を読み始めたのですが、タンネンベルクの戦い自体はそれほど紙面を割かれていなかったものの本当に買ってよかったと思いました。

WWIのタンネンベルクの戦いについて知りたいならブレード的には「コマンドマガジン 116号」がお奨めです。
(コマンドマガジンはこちらで定期購読が可能です。)

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