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2011年10月18日火曜日

オススメ本 ~空対空爆撃戦隊

四発爆撃機キラーのドイツ空軍パイロットハインツ・クノーケ大尉の自伝「空対空爆撃戦隊」です。
日記のようになっていて、暑さ寒さも「あぁこの時期ならそうか」と思えたり、終盤の連日の激戦などが実感できます。
題名は空対空爆撃戦隊となっていますが、これは、クノーケ大尉が対爆撃機用に爆弾を使用することを実行したためなのですが、この本ではそれはほんの数頁に描かれているだけで、実際はクノーケ大尉の出生から敗戦までが描かれています。

中には「え、あの人が?」みたいな記述もあります。

内容はAHをやっていると「なるほど」と思わせる記述満載で、日記形式で読みやすく梅本弘氏の翻訳もわかりやすく変な訳も無いので是非一読あれ。

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1940年12月18日
何の行事かは不明(士官候補生の卒業行事?)なのですが、この日クノーケ士官候補生はスポーツパレスで陸海空軍と武装SSの士官候補生の中にいました。
この式典(?)においてゲーリング国家元帥が紹介した壇上の人物こそ未来の「アフリカの星」、ハンス・ヨアヒム・マルセイユ士官候補生だったらしいのです。
この頃のマルセイユは素行不良で困ったチャンだったっていうイメージがあったのですが・・・ここでは将来有望なエースとして特別に紹介されていたようです。

1942年2月14日
クノーケ少尉はロージヒカイト大尉の特殊任務分遣隊の副官に任命された。
・・・「ロージヒカイトってどこかで聞いたことあるな」と思っていたら日本から帰ってきたばかりとのこと
おぉそっか、確か鍾馗とBf109Eに乗って模擬空戦したパイロットでしたね。

1942年2月28日
偵察にきたスピットファイアを追いかけている時の事、速度を増すためにクノーケ少尉はエンジンの過熱を覚悟でBf109のラジエータ・フラップを閉じた。
ラジエータ・フラップくらいの大きさでもやはり最高速度に影響を与えるのですねぇ

1943年2月28日
この日、同僚のディーター・ゲアハルト少尉とクノーケ少尉は爆撃機をどう迎撃するかの議論をしているうちに、爆撃機の密集隊形の中に爆弾を落とそうと思いついた。
目標上空900mの高さから15秒の遅延信管を使う、というところまで計算しています。
日本にも3号爆弾だったかを開発していましたが、ドイツの場合は爆弾は通常爆弾を使用していたようで、着想も現場からのものです。
あとこの記述から、爆弾の落とし方をしっかり計算しているのが合理的なドイツ人という感じを受けました(日本の場合、翼のここに敵が見えたらこうして落とす、みたいな感じを受けます)。

1943年3月22日
クノーケ少尉は何度も爆弾の投下を練習していたが、この日、遂に実戦で爆撃機編隊に対して爆弾を落とします。爆弾は見事に編隊の真ん中で爆発して1機の翼を折り、2機に損傷を与えました。
この戦果はゲーリング国家元帥の耳にも届き、クノーケ少尉は直接 ゲーリングから電話がかかってくるほどの騒ぎになりました。

まだまだ多くのエピソードがありますが、それはまた今度

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