AcesHigh研究室

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F4Uについていろいろ知りたく、とりあえず世界の傑作機スペシャルエディション「F4U コルセア」と世界の傑作機No88「F4Uコルセア」を読んだ。 空冷エンジンの中ではかなりカッコイイ戦闘機ですなぁ・・・カラー写真がたくさん残っているのもいいですね。 ところどころ注釈無く私見や推測が見受けられるので注意が必要なようです・・・これだけあれば全てわかる、という類のものでもないのですよねぇ 特にフラシム野郎が知りたいと思う部分が弱かったり

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で、いろいろタイプ別の違いとかもわかってきたのですが、今回は「んじゃタイプ毎の性能差はどうなのよ？」といったところです。
既にF4U-1AとF4U-1Dとの比較はしていますが、他のタイプも比較してみようと思います。


まずは最初の量産型であるF4U-1とF4U-1Aです。
速度比較から
ミリタリー出力、WEP共にほぼ一緒です。

WEPを使うと海面高度から10,000程度までで若干の差がありますが微々たるものです。強いて言うなら海面高度から1,000フィート程度まではF4U-1Aが優速で、1,000フィート辺りを境に逆転してF4U-1が速くなります。 13,000フィート以上だとほぼ同じになります。

続いて上昇力です。

こちらはミリタリー、WEP共にF4U-1Aが有利になります。
特に海面高度から3,500フィートと21,000フィート以上ではミリタリーでもF4U-1のWEP出力よりも上昇力が高いです。

F4U-1はいわゆるバードケージなので視界も悪く、敢えて使う理由は無いでしょう。

次はF4U-1AとF4U-1Cです。
まずは速度から比較します。
スーパーチャージャーの切り替えタイミングは一緒で、全ての高度で常にF4U-1Aが10mph程度優速です。

上昇力については、全く一緒（？）です。
20mm機関砲を積んだことで重くなっていると思うのですが・・・速度差にしか表れていませんね。

多分旋回性能も相当落ちているとは思いますが、20mm機関砲×4門の威力はそれを補ってあまりあります。

ということで、これまでのところ-1Aが最も高性能ということが判りました。そこで最後に、大戦になんとか間に合った強化型コルセアF4U-4と比較してみます（こいつは世代としては朝鮮戦争世代に区分けされてもおかしくないかと思いますが・・・）。
例によってまずは速度から比較します。
ミリタリー同士、WEP同士を比較すれば全高度でF4U-1AではF4U-4に追いつけません。
ただし、F4U-1AがWEPを使ってF4U-4がミリタリーであれば、海面高度から2,000フィート程度までF4U-4が優速とはいえその差はかなり小さいです。

では今回の研究室最後の比較、F4U-1AとF4U-4との上昇力比較です。

こちらもあらゆる高度でF4U-4が有利です。

まぁ最初から予想はついたことではありますが、F4U-4はパーク機だけあってかなり高性能ですね。

今回見ていて「あっ」と思ったのは、高々度ではWEP、あまり意味が無いのですねぇ
スーパーチャージャーの限界なのかもしれませんが、低高度に降りた時のために30,000フィート以上ではWEPをあまり使わない方がいいのかもしれません。

ところで、Vol.88にもスペシャルエディションにも記載されているのでありますが、F4U-1CのCはキャノン（Cannon）のCだといいますがホンマ？
オラP-51CやF-16Cなんかと同じく単にAから順に付けているものだとばかり思ったのでありますが・・・
（確かに米海軍の命名方法はメンドクセーし「なんで？」って思うような命名方法を採ってはいましたが・・・）